熊本県CKD看護研究会

研究会報告

第5回熊本県CKD看護研究会

開催後の報告

 ポスター展示へのご質問回答

1. 質問対象演題名:「CKD外来における看護師の患者教育の実施」
     済生会熊本病院  髙木睦枝、板井夕貴、甲斐留美子、古木アケミ

2. 回答内容
① 重症化予防介入の受診頻度、介入の効果を(CVD発症抑制やQOLの向上について)どのように、誰が、いつ評価されていますか?
→  受診頻度は3ヶ月毎に年4回実施中です。1年経過以降も、患者本人が希望 されれば延長して実施しています。
→  介入の効果については、2025年7月で開始後1年経過するところで、現段 階で評価には至っていませんが、今後外来立ち上げに関わった職種で改善 点など意見交換を行い、PDCAを回していく計画です。その際に評価実施 者・タイミングなど検討予定です。3/31までの時点では、心・腎不全増悪 で緊急入院になった患者さんはおられません。

② 予防介入の頻度、費用について患者さんから質問や意見はありますか? (自施設では3ヶ月おきに面談する人がいて、「また?」と言われる方もいます)
→  医師から説明後、同意を得て介入を行っており、現段階で頻度や費用につい て質問や意見はありません。事例として92歳の方で「もう今まで楽しく生 きたからいいわ。」とおっしゃって1回のみで中止にした患者さんや元々の 膵癌進行で緩和ケアに移行し中止となった患者さんはおられます。
*生活目標を一緒にたて、出来ていることを賞賛し、次の受診日までに頑張 ることなどを話しあって決めているため、「また?」と言われる方の経験は ありません。
*看護師の指導を受けることで「一緒に考えてもらっているので安心でき るわ。」と前向きに話され、色々な不安を話されたりもします。看護師も、 指導を通して色々な話しを聞くことで患者さんの背景や思いを知ることが でき、指導へのモチベーションになっています。

③ 患者指導教材はポスターに紹介されていたパンフレット意外に何か使われていますか?特にCVD発症抑制に関するものがありましたら教えて頂けると助かります。
 →  患者指導教材はポスターで紹介したパンフレットを中心に行っています。
受診日の採血データや、持参される血圧手帳なども利用しています。
今後、少しでも楽しくCKDについて学んでいただけるように「腎臓アプ リ」導入なども検討していきたいと考えています。

④ 対象患者がCKDG3aA3~G5と限られ、DM以外とありますが、どのようにピックアップされていますか?
 →  対象者は医師が選定し、同意を得られた患者となっています。指導時間(栄 養指導、診察、指導が順調に終わったとして1時間半必要)の関係で同意 を得られなかった患者へは、保存期集団教育である「まめまめ腎臓教室」 を案内するなど、すみ分けを行われています。

済生会熊本病院  高木睦枝、甲斐留美子

九州CKD看護研究会でハンズオンセミナーをやってきました!!

 2024年10月20日(日)に九州大学医学部百年講堂で、第5回九州CKD看護研究会が開催されました。今回、熊本県CKD看護研究会の対外活動部として、交流集会『VA看護におけるエコー下穿刺ハンズオンセミナー』を企画し、研究会から8名が参加・運営してきました。
 富士フイルムに協賛していただき、吉祥寺あさひ病院バスキュラーアクセスセンター長である野口智永先生をお招きし、ご講演とエコー下穿刺のハンズオンを行いました。野口先生のご講演では、VA看護に必要なバスキュラーアクセスの知識やエビデンスに基づいた穿刺技術について詳しくご講演いただきました。ハンズオンでは、透析に携わっておられる看護師さんを対象に、最新のエコーを使用した穿刺トレーニングを行い、野口先生や穿刺熟練者の指導のもと、エコー下穿刺のコツと技術を学べる交流の場となりました。参加された方からは『わかりやすかった』『勉強になった』『明日からやってみます』などご好評をいただきました。今回の企画は限定30名だったにもかかわらず、立ち見がでるほど多くの方に参加していただき大盛況で終えることができました。今後も腎不全・透析看護を楽しく伝え、学べる企画や活動を考えていきたいと思います。今後とも熊本県CKD看護研究会をよろしくお願いいたします。


令和6年10月吉日 熊本県CKD看護研究会 対外活動部

2024年 第4回 熊本県CKD看護研究会報告

 秋第4回熊本県 CKD 看護研究会を、2024 年 7 月 14 日(日)市民会館シアーズホーム夢 ホールにて開催しました。
 当日は雨天にもかかわらず、会場参加者 145 名、ZOOM 参加 者 35 名と多くの方にご参加いただきありがとうございました。講演会・症例発表・穿刺 セミナーの内容で、皆様のご支援とご協力により、よい研究会となりましたことをご報告 いたします。
 この研究会を通して透析治療・看護・在宅診療等の新しい情報とその取り組みを共有する ことができ、多職種医療スタッフの役割と連携の重要性を益々実感する機会となり、今後へ 繋げていきたいと思います。穿刺セミナーでは、新人スタッフの方々を対象に講師の先生や 熟練した経験者のご指導のもと、穿刺の基礎やエコー下穿刺の実技を体験できる交流の場 となりました。
 また、市民公開講座「静かなる腎臓の世界」を同時開催で行い、専門医・薬剤師・管理栄 養士・透析看護認定看護師等による講演会および腎臓病療養指導士による相談コーナーに、 多くの一般市民の方々がご参加いただきました。
 研究会にご参加いただきました皆様、開催に際してご協力賜りました企業様各位、ご講演 いただきました先生方、CKDLN 会の皆様、世話人会の皆様へ心より感謝申し上げます。
 尚、当日研究会に参加をされた方で、アンケートをされていない方がおられましたら、 こちらのサイト から、調査にご協力をお願い致します。
こちらの研究会で撮影した写真はこちらからご覧になれます。
今後ともよろしくお願いいたします。

2024年 7月 吉日   熊本県 CKD 看護研究会

2024年熊本県CKD看護研究会集合写真

2023年 第3回 熊本県CKD看護研究会報告

 秋冷の候、皆様 におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。日頃 より本研究会へ多大なるご協力・ご支援を賜り厚くお礼申し上げます。 本年度は、第3回熊本県CKD看護研究会を2023年7月2日(日)熊本城ホールにて開催させていただきました。昨年に続き、会場とZOOMのハイブリット開催で当日は、217名と多くの方にご参加いただきました。事例発表から特別公演まで皆様のご支援とご協力により、より良い研究会 となりましたことをご報告いたします。
 事例発表「合併症予防5事例」、特別講演では「在宅高齢者における腹膜透析のメリット」・ 「VA管理:ランチョンセミナー」、会場での「穿刺道場トレーニング」と各講演を通して、 合併症や高齢者の抱えている問題やその支援、またVA管理の基本、穿刺実技などへの理解 を深める交流の場となりました。
 この研究会にご参加いただきました皆様、開催に際してご協力賜りました企業の皆様各位、ご講演いただきました先生方、CKDLN会の皆様、世話人会の皆様、当日の会場進行にご協力をいただきました皆様へ心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。


2023年 10月 吉日   熊本県CKD研究会

2023年熊本県CKD看護研究会集合写真

お問い合わせ

〒861-8039
熊本県熊本市東区長嶺南2-1-1
熊本赤十字病院 腎センター
TEL 096-384-2111
FAX 096-384-3939

(旧)熊本県腎不全看護研究会

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